治具の設計製作

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治具とは

ものづくりの精度を支える縁の下の存在

治具とは、加工・組立・検査などの工程において、部品や工具を正確な位置に固定、案内するための補助器具です。機械加工の世界では、同じ作業を繰り返し高精度に行うために欠かせない存在であり、生産効率と品質の安定を左右する重要な要素です。市販品では対応できない形状、特殊な素材、現場固有の工程要件など、多様な課題に応える治具の製作をモロトでは対応しています。

治具の種類

治具は使用する工程・素材・精度要件によって最適な構造が異なります 。

01 固定治具

加工・組立・検査など、あらゆる工程の起点となる治具です。ワークを正確な位置に固定することで、加工精度の安定と作業効率の向上を同時に実現します。固定方法・クランプ構造はワークの形状や工程内容によって異なります。

02 切断治具

材料を正確な寸法・角度で繰り返し切断するための治具です。毎回の位置決め作業が不要になるため、段取り時間の短縮とカット精度の安定につながります。同じ寸法の部品を大量に切り出す工程で広く使用されています。

03 組立治具

複数の部品を決まった位置で組み付けるための治具です。

作業者が変わっても同じ精度・同じ手順で組み立てられる環境が整います。自動車の内装・外装パーツなど、製品表面を傷つけないことが求められる部品の保持には、部品形状に沿って加工しやすいケミカルウッドが使用されています。

04 検査・測定治具

寸法・形状・位置精度を効率よく確認するための治具です。同形状の部品を繰り返し検査する工程では、測定のたびに段取りする手間がなくなります。

自動車部品や食品機械部品など、品質基準の厳しい工程で広く使用されています。

05 溶接治具

溶接時にワークを正確な位置・角度で保持するための治具です。部品同士の位置関係が固定されることで、溶接品質のバラつきが抑えられ歪みの発生を最小限にします。量産工程での繰り返し使用を前提とした耐久性が求められます。

06 塗装・メッキ治具

塗装・メッキ工程において、部品を一定の向きで保持・吊り下げるための治具です。部品の保持状態が安定することで、塗装ムラやメッキの付きまわり不良が起きにくくなります。処理液・塗料への耐性を考慮した素材選定が必要です。

治具設計・製作の流れ

01

ヒアリング

使用目的・精度要件・材質・数量などをヒアリングし、課題と要件を整理します。図面がない段階でもご相談いただけます。

02

設計・提案

ヒアリング内容をもとに、最適な構造・素材・加工方法を検討します 既存品の改造・修正が必要な場合もご相談ください。

03

製作・加工

設計をもとに自社で製作を行います。 複雑形状や特殊素材にも対応し、小ロット・1個からの製作が可能です。

04

検査・納品

精度確認・検査を経て納品します。 納品後の修正・改良にも柔軟に対応します。

モロトの治具製作で
できること

01

複雑形状の治具を製作する

通常の切削加工では刃物が届かない形状や、曲面・局面を持つ複雑な3次元形状の治具は、3Dプリンターで造形した後に切削加工で仕上げる複合プロセスで製作されています。この方法により、従来の加工では対応が難しかった形状にも対応できます。ロボットアームの爪のような部品では、中空三角格子構造により金属製より軽量で高強度な治具が実現します。

02

ケミカルウッドで、製品を傷つけない治具をつくる

自動車の内装・外装パーツなど、製品表面を傷つけないことが求められる工程では、ケミカルウッドが治具素材として選ばれています。軽量で薄く削りやすい特性から、複雑な部品形状に沿った治具の製作に適しており、検査治具や保持治具としておすすめです。

03

素材の選定から治具の品質を高める

同じ形状の治具でも、素材の選定次第で耐久性・メンテナンス頻度が大きく変わります。摺動部にMCナイロンを使用すれば自己潤滑性が働き、グリスアップ不要で長期使用が可能です。PEEK・POM・フッ素樹脂など、用途・使用環境に合わせた素材の提案が可能です。

04

既存の治具・部品への追加工

現在使用中の治具や部品に対して、研磨・面取り・部分的な再加工で対応できるケースがあります。

摩耗・精度劣化が起きた箇所のみを加工し直すことで、全交換と比べてコストと納期を大幅に抑えられます。

豆知識コラム

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